ヤムチャ
25: グランドオープン編 2007/08/20 22:57:01 ID:y6V3VsIV
「ヤムチャ様~、グランドオープンのチラシがきてますよ~」
「ほう、どれどれみせてみろ」

スロット専門店 パーラー 悟空
明日朝10時グランドオープン!!!
みんなぜってえに来てくれよな!!!

パ…パーラー悟空?ま…まさか悟空が店を??い…いや…悟空が店を経営するなんて出来るわけがない。たまたま名前が同じだけだ。そうだ、そうに決まってる。
俺は自分自身に無理矢理そう思い込ませた。

それにしてもこの時期にスロット専門店なんて大丈夫かよ。ほとんど5号機しか置けないだろうし…まぁ俺が心配しても仕方がない、とりあえずグランドオープンなんだ。
スロプロの俺が行かないわけには行かない。オープン明日だし今から並びに行くか。俺は地図を頼りにパーラー悟空へ向かった。

パーラー悟空に着くともう十数名並んでいた。その中には見慣れた顔があった。
天津飯「よう、ヤムチャ、今日は俺の方が早かったみたいだな」
ヤムチャ「天津飯にチャオズ、お前達もう来てたのか。気合入ってるな」
天津飯「ああ、明日はチャオズと2人で万枚出してみせるぞ。なあ、チャオズ」
チャオズ「うん、天さん!」
ヤムチャ「2人ともやる気だな、俺も負けてられないぜ!」
俺達は明日に備え、早めに就寝した。


26: グランドオープン編 2007/08/20 22:57:55 ID:y6V3VsIV
―次の日―
腕時計に目をやるともう9時半だ。人もいつの間にか集まり、凄い行列になっていた。
天津飯「さすがグランドオープンだな、凄い人の数だ」
ヤムチャ「ああ、本当だな。しかし、クリリンやピッコロたちがいないな」
天津飯「そうだな、悟空もそろそろ来てもいい筈だが」
悟空「オッス!ヤムチャ、天津飯、チャオズ」
噂をすればなんとやらだ…

ヤムチャ「おう、悟空、今日一番先頭じゃないけど勘弁してくれな」
悟空「うん?なにいってんだオメエ。オラ、今日は打たないぞ。ここはオラの店だぞ」
なにーーーー!!や…やっぱりそうだったのか…クリリン達はそれを知ってて来なかったのか…。
天津飯「よし!チャオズ、家に帰って修行だ!」
チャオズ「うん!天さん」
そういって帰ろうとする天津飯とチャオズ。
俺は帰ろうとする天津飯とチャオズの腕をつかみ、小声で言った。
ヤムチャ「貴様ら自分達だけ逃げるきか」
天津飯「なにっ!逃げるなんて人聞き悪い。俺は今気が付いたんだ。スロットなんてやってても何も生み出さない!俺は武道家なんだ」
ヤムチャ「……お前……さっきまで万枚だしてやる言ってたじゃないか…」
悟空「おめえ達何か変だぞ?あ!グランドオープンだから興奮してんだな」
違うって…
悟空「そうだ!オメエ達オラの店に何の機種が入ってるかまだ知らねえだろ。ほれ、このチラシにオラの店の台のラインアップがのってるからみていいぞ」
まぁ、だいたい予想は付くが、みておくか。俺は悟空からチラシを受け取り目を通す。
後ろから天津飯とチャオズも覗き込む。
ヤムチャ「どれどれ、えーっと、悟空の拳にオラの空……押忍!悟空…主役は悟空……
な?なんだこれ???」
悟空「へへっ、いいだろ?オラの店オリジナルだぞ。ブルマに作ってもらったんだ。」
固まる俺と天津飯とチャオズ。
ヤムチャ「お前…これちゃんと許可とか取ってるのか…?」
悟空「なんだそれ?オラ難しいことわかんねーぞ。」
天津飯「よし!チャオズ、修行の旅に出るぞ!」
チャオズ「うん!天さん」
ヤムチャ「まてぇぇいお前ら・・・・・・・・・・・・・俺も連れてってくれ…」
悟空「お!オープンの時間が来たぞ!!オメエ達いくらオラの店だからって遠慮するこたねーぞ。いっぺえ出してくれよな」
ここで帰ったら返って悟空を怒らせてしまいそうだ。
俺達は覚悟を決めてパーラー悟空へと足を踏み入れた。

27: グランドオープン編 2007/08/20 22:58:45 ID:y6V3VsIV
天津飯「俺とチャオズは悟空の拳を打ってくる………」
2人とも全く覇気がない。まるで屍のようだ。
ヤムチャ「なら俺は、オラの空でも打ってくる………」
そういう俺も栽培マンに抱きつかれてる気分だ。

オラの空…画面には悟空が均等雲に寝転んでいる…
悟空「お!ヤムチャ、オメエ、オラの空に座ったのか。それはオラ一番のお気に入りの台だぞ。そうだ、オラいつもオメエに教えてもらってるから今日はオラが色々教えてやるぞ」
もう、家に帰りたい…。
悟空「この台はな、チャンス目とリプ3をいかに引くかが一番重要だぞ。」
俺の空のパクリだろーが…。とりあえず打ち始める俺。
回して始めてから数ゲームでリプ2連。
リプ3を引けばいいんだよな。そんなに引きたくないが…
しかし俺の引きはいつもと変わらず簡単にリプレイを引いた。
(オラ、すげえわくわくすっぞ)
な?なんだ今の効果音…
悟空「早速リプ3引いたかさすがヤムチャだな」
リプ3を引いてから急に演出が騒がしくなる。これは俺タイム入ったな。
それから数ゲーム後
(オラタ~イム)
オ、オラタイム…
悟空「やったなヤムチャ、オラタイムはオラが元気玉を4連続で敵に当てるか7人全てに当てたら大当たりだぞ」
なんか画面に7人浮かんでるな。あいつらを打ち落とせばいいのか。
フリーザにブウ、セル、ナッパ、ギニュー、ダーブラにヤムチャか…って何で俺はいってんだよ
ヤムチャ「悟空、なんか俺入ってるんだけど」
悟空「ああ、ここはブルマが勝手に作ったからオラ知らねーぞ」
くそ、ブルマの野郎。ろくなもの作らないな。
俺はむかつきながらもオラタイムに挑戦した。
(かめはめ波――――!!!!)
(ヤムチャ「ぎゃぁぁぁーーーー」)
悟空「やったな、ヤムチャ、まずはヤムチャを倒したぞ!」
こいつ自分でなに言ってるのか分かってるのかよ…
俺はその後もリプレイを立て続けに引きリプ3。後1回でボーナスか。
(かめはめ波――――!!!!)
(フリーザ「ぎゃぁぁぁーーーー」)
(オラは悟空だ!悟空だぞーーー!!!)
悟空「やったな、ヤムチャボーナスだぞ。いっぺえ出してくれよな」
ヤムチャ「あ…ああ」

28: グランドオープン編 2007/08/20 23:00:47 ID:y6V3VsIV
オープンから数時間後、俺はもう万枚以上出ていた。連荘がとまらず、
オラタイムに入れば100パーセント解除。出まくりの状態だった。
俺以外の奴らもみんな8千枚以上出ていた。みんなオラタイムにはいれば
100%解除している。これは何かおかしいぞ。
そこに天津飯とチャオズがやってきた。
天津飯「ヤムチャ、悟空の拳が少しおかしいんだ。バトルボーナスになってから連荘が止まらないんだ。今133連してる。万枚余裕ででてるんだが…」
悟空の拳もか…俺はたまらず悟空に聞いてみた。
ヤムチャ「悟空、お前の店の台おかしいぞ。オラタイムは100%解除してるし、バトルボーナスの連荘も止まらない。どうなってるんだ」
悟空「だってオラが負ける筈がねえだろ。」
ヤムチャ「へ?…いや、でもお前それじゃ出まくるじゃないか」
悟空「いけないのか?お客さんいっぱい入ってるし問題ねえだろ?」
だ、だめだコイツなにも分かってない。どうすんだこれ。みんなでまくってるぞ…
そこにブルマが血相を変えてやってくる。
ブルマ「孫くん、本当に店を開いちゃったの?もう冗談だとおもってたのに…私がざっと見たところもう1億ゼニー以上の赤字よ。どうするのよ!?」
悟空「それって強えのか?」
ブルマ「そんな問題じゃないわよ!孫くんあなた破滅するわよ。私もう知らないからね」
そういうとブルマは帰っていった。
悟空とブルマのやり取りを見ていた一般客が騒ぎだす。
一般客A「なんだ!なんだ金払えないのか!俺はもう万枚でてるんだぞ!!」
一般客B「俺だってもう8千枚でてんだ。ふざけるな!金払えよ!!」
騒ぎはだんだん広がり客全員がざわつき始めた。
やばいぞ、これは収拾がつかないぞ…悟空は事の重大さに気が付いたらしくすっかり落ち込んでいる。
そして客達がまさに暴れだしそうだという時に悟空が口を開いた。
悟空「すまねえ、みんなオラが無知なばっかりに…オラ色々考えたんだけど
   やっぱどう考えてもこれしか思い浮かばなかった…」
!?悟空のこの感じ…前にもどこかで…そうだ!セルと戦った時だ。自爆しようとしたセルを悟空が自分の命を犠牲にしてみんなを助けた時にそっくりだ。まさか死ぬきか!!
俺は天津飯の顔をみる。天津飯も何かを感じ取ったようだ。
悟空「バイバイ…みんな…」
ヤムチャ「待て悟空!俺も一緒に客を説得するから死ぬな!!」
天津飯「そうだ、俺も手伝うぞ」
しかし、悟空の目は虚ろで俺達の声は届いてないようだった

29: グランドオープン編 2007/08/20 23:01:52 ID:y6V3VsIV
悟空「バイバイみんな、かーめーはーめー波!!!!」

え?かめはめ波が俺達の方向に向かってくる。
ヤムチャ「天津飯、あれ俺達の方に向かってきているよな?」
天津飯「向かってきてるな」
ヤムチャ「バイバイするのは俺達なのか?」
天津飯「うむ、そうだな」
ヤムチャ「うむじゃねーよ!!!チャオズも何か言ってやれ」
チャオズ「うん!天さん」
ヤムチャ「お前それしか喋ってねーぞ」
バシューーーーン

パーラー悟空はグランドオープン初日に消え去った。
何百人という行方不明者が出たが誰一人としてみつかることはなかった。
ただ今日もどこかのホールで元気なあの声が聞こえてくる

「オラに元気をわけてくれーーーー!!!!」

引用元:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/slotk/1187494582/